クリス・ヴィア、『トニー・レイエス賞』受賞。地域貢献と慈善活動が評価

クリス・ヴィア 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

PBAは2025年、クリス・ヴィアが『トニー・レイエス コミュニティサービス賞』を受賞すると発表した。この賞は、PBA現役メンバーの中で地域社会や慈善活動、教育支援などにおいて顕著な貢献を果たした選手に贈られる栄誉ある賞である。

受賞にあたりヴィアは、「トニーの名前のついたものに関われることを誇りに思う。選ばれてとても感謝している。始めたときよりも、競技を良い場所に残したい。コミュニティに返して、後進にできるだけ多くを伝えたい」と喜びを語った。

ヴィアの地域貢献は、今年7月に開催された『Storm PBA/PWBA Striking Against Breast Cancer(ストーム PBA/PWBA がん撲滅支援大会)』での行動によって広く注目を集めた。この大会中、ヴィアは2度のパーフェクトゲーム(300点)を達成。そのボーナス賞金を迷うことなくSABC財団に寄付し、PBAコミッショナーのトム・クラークも称賛している。

またヴィアは、PBAツアーの公式チャリティである『Bowlers to Veterans Link(ボウラーズ・トゥ・ベテランズ・リンク/退役軍人支援基金)』にも積極的に取り組んでいる。今年5月にはBVLの公式アドボケート(支援者)に就任し、退役軍人や現役軍人の身体的・精神的ケアを支援する活動を推進している。同団体は1942年の設立以来、ボウリング界で最も長い歴史を持つチャリティ団体であり、累計で5700万ドル以上を集めてきた。ヴィアは「この組織の存在を広める窓口として活動したい」と意欲を示している。

クラーク・コミッショナーは「トニー・レイエス賞は、単なる競技成績ではなく真のプロフェッショナリズムを体現するものだ。ヴィアが受賞者リストに加わったのは、彼がチャリティや地域貢献、そして競技発展に真摯に取り組んでいるからだ」とコメントした。

トニー・レイエスは2012年に逝去したが、PBAリージョナルで8度の優勝を果たし、大学時代はAll-Americanに選出、さらにPBA史上18人目のテレビ放送での300点達成者でもあった。だが人々が彼を思い出すときは、輝かしい成績以上に「絶えない笑顔」「快活な人柄」「無限の寛大さ」だという。今回のヴィアの受賞は、その精神を受け継ぐ証ともいえる。

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