EJタケットが、2025年のPBA 年間最優秀選手(Chris Schenkel PBA Player of the Year)を見事に3年連続で獲得した。これは彼の通算4度目の受賞であり、PBAメンバーおよびメディアによる投票で86.5%という圧倒的支持を集めた結果である。
タケットはこの栄誉を受け、PBA史上でも先人に名を連ねる選手となった。3年連続受賞は、アール・アンソニー(1974-76, 1981-83)、マーク・ロス(1977-79)、ウォルター・レイ・ウィリアムズ Jr.(1996-98)、ジェイソン・ベルモンテ(2013-15)らに並ぶ記録である。
実力とデータが裏付ける受賞であり、タケットは 2025シーズンを各種統計指標で圧倒した。ツアーポイントは 34,690点で2位・3位を合わせた得点を上回り、賞金総額(438,540ドル・6,500万円)、アベレージ(228.60)、トップ5入り回数(11回)、トップ10入り(12回)、トップ25入り(13回)、キャッシュ入り(15回/17大会出場)などでもトップに立った。
また、タケットは6大会連続チャンピオンラウンド進出、7大会連続シングルタイトル決勝進出というPBA記録も更新するなど、驚異的な安定感と勝負強さを示した。
タケットは受賞コメントで、「生涯でこんな偉業をできるとは思っていなかった。自分の名前が偉大な選手たちと並ぶのはとても特別なことだ」「ミスを経験しても、それを跳ね返せる心が大事」などと語り、彼のメンタル面の強さも強調された。
2025年は、タケットにとって記録と伝説を紡ぐ年となった。ツアー優勝回数・メジャー制覇・安定成績のすべてを兼ね備えたこの受賞は、まさにその成果の結晶といえる。今後、彼は4連覇や他の記録更新に挑戦することになるだろう。