戦争余波で賞金6500万円ボウリング大会中止。ガソリン高騰が直撃

TAT European Amateur Classic 2026

ヨーロッパの大型アマチュア大会として期待されていた『TAT European Amateur Classic 2026』の開催中止が正式に発表された。高額賞金イベントとして注目を集めていたが、戦争情勢の長期化による世界的な混乱や、ガソリン価格・渡航費の高騰などが重なり、主催者は苦渋の決断を下した。

同大会は2026年8月3日から9日まで、ドイツ・ミュンヘンのDream-Bowl Palaceで開催予定だった。賞金総額40万ユーロ(約6,500万円)を掲げ、アメリカで人気を誇る『True Amateur Tournaments(TAT)』がヨーロッパ初進出を果たす記念大会として大きな話題となっていた。

しかし、TAT代表兼ディレクターのジェイミー・マクウィリアムズ氏は公式声明の中で、複数の深刻な問題が発生したと説明。まず、ドイツ国内では参加費に19%のVAT(付加価値税)が課され、大会全体のコスト構造に大きな負担が生じたという。さらに、現在の規制ではヨーロッパへ持ち込まれるボウリング用品に100%の輸入課税が適用される状況もあり、参加者の費用負担が急増すると明かした。

加えてマクウィリアムズ氏は、「現在続いている世界的な紛争が、当初想定を大きく上回る旅行コスト上昇を招いた」と説明。航空券、宿泊費、物流費などが高騰し、多くの参加希望者にとって現実的ではない水準になってしまったとした。事実上、戦争やエネルギー価格高騰が大会開催そのものを困難にした形だ。

声明では、「私たちの最優先事項は、アマチュアボウラーにとって公平で参加しやすく、高品質な大会を提供することだった。しかし現在の条件下では、それを実現できないと判断した」とコメント。参加者やスポンサーへの謝意を示したうえで、将来的にはより良い条件での国際大会開催を引き続き模索するとした。

近年、世界各地で物価高や燃料費上昇がスポーツイベント運営に影響を及ぼしているが、今回の中止はボウリング界にもその余波が及んだことを示す象徴的な出来事となった。ヨーロッパ初開催を楽しみにしていた多くのボウラーにとって、非常に残念な知らせとなっている。

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