PBA運営企業ラッキーストライクに独禁法訴訟。ボウリング業界激震

ラッキーストライク・エンターテインメント

米国のボウリング・エンターテインメント企業であり、PBA(アメリカプロボウリング協会)も運営するラッキーストライク・エンターテインメントが、アメリカで独占禁止法違反を巡る集団訴訟に直面している。

今回の訴訟は、アメリカ各地のボウラー11名によって提起されたもので、シアトル連邦裁判所に提出された。原告側は、ラッキーストライクが全米各地のボウリング場を次々と買収することで市場支配力を強め、価格上昇やサービス低下を引き起こしたと主張している。

訴状によると、同社は現在、北米で350以上のボウリング施設を運営し、アメリカのボウリング市場売上の約35%を占めているとされる。原告側は、こうした巨大化によってレーン料金やシューズレンタル代、飲食価格が上昇したほか、スタッフ削減やメンテナンス不足によるサービス品質低下も起きていると指摘している。

また訴訟では、2019年に行われたPBA買収についても問題視されている。原告側は、PBAの所有によって大会運営やマーケティング面でさらなる影響力を持つようになり、競争環境に大きな影響を与えていると主張している。

さらに、一部報道では、ラッキーストライクが従来の“地域密着型ボウリング場”をエンターテインメント色の強い施設へ変化させている点も争点として挙げられている。高価格帯の飲食やアルコール販売、ナイトクラブ風の演出などによって、従来のリーグボウラーや家族層が離れているという指摘も出ている。

一方、ラッキーストライク側は訴訟内容を全面的に否定。「競争の激しい市場であり、訴訟は根拠のないもの」とコメントしており、法廷で争う姿勢を示している。

原告側は金銭的補償に加え、過去の一部買収の取り消しや、今後の追加買収停止も求めているという。

近年、ボウリング業界では施設統合やエンターテインメント化が進む中、今回の訴訟は“ボウリング文化そのもの”の在り方を問うケースとしても注目を集めている。

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