アメリカ・アリゾナ州に住むマイク・ボランド(61)が、再びPBA(全米プロボウラーズ協会)の舞台への復帰を目指していることが6月11日に明らかになった。生まれつき右手がないボランドは、数十年前にPBAツアーへ出場した初の四肢欠損ボウラーとして知られており、30年以上ぶりとなるプロ競技復帰へ向けて準備を進めている。
ボランドは先天的に右手がない状態で生まれた。しかし、そのハンディキャップに屈することなくボウリングに打ち込み、PBAツアーに出場した初の四肢欠損選手として歴史に名を刻んだ。
その後もボウリングへの情熱を持ち続けていたボランドは、近年アリゾナ障害者スポーツの活動を通じて再びレーンに立つ機会を増やしていった。ボランティアとしてボウリング場を訪れる中で、その技術を目にした周囲のボウラーたちから「以前に競技経験があるのではないか」と声を掛けられることもあったという。
現在のボランドは、自らを「練習中毒」と表現するほど熱心にトレーニングを続けている。目標は7月上旬にオハイオ州で開催される60歳以上を対象としたPBA大会への出場だ。30年以上の時を経て、再びプロの舞台へ挑戦しようとしている。
また、ボランドはこれまでにがんも克服している。以前から再び競技の世界に戻りたいという思いを抱いていたが、ボウリングを通じて多くの人と関わる中で、その思いがより強くなったという。
ボランドは今回の挑戦について、「年齢や生まれ持った条件ではなく、自分自身に目標を設定し、限界を決めないことを証明したい」と語っている。
生まれつき右手がなく、数々の困難を乗り越えてきたマイク・ボランド。61歳にして再びプロボウリングの舞台を目指すその姿は、多くのボウラーに勇気と希望を与える存在となりそうだ。