ボウリング界が変わる!? ボール回転数や軸傾きまでリアルタイム解析

ボウリングボール 写真:Keyner Ordoñez/提供:Unsplash

ボウリング界に新たな技術革新が誕生するかもしれない。リトアニアの企業『Witsee』が、ボウリングボールの指穴に装着して投球データを計測できる小型センサーを開発し、世界中のボウラーやコーチから大きな注目を集めている。

このセンサーはボールの親指用の穴に装着して使用するのが特徴だ。投球中は内蔵された加速度センサーやジャイロセンサーがボールの動きを検知し、取得したデータをスマートフォンへ無線送信。専用アプリでは、回転数や軸傾き、軸回転、リリーススピード、スイングの高さなどをリアルタイムで解析し、各投球を3Dデータとして可視化できる。

現在、ボウリング場では『Specto』などのレーントラッキングシステムが普及しているが、Witseeのセンサーはボールそのものからデータを取得するため、リリース直後の細かな動きまで詳細に分析できる点が大きな特徴だ。これまで感覚や映像に頼ることが多かったリリース動作を数値で把握できるため、選手の技術向上やコーチングへの活用が期待されている。

開発を手がけたのは、リトアニアの物理学者ヴィータウタス・グリゴライティス氏。レーザー技術や精密計測機器の開発に携わってきた経験を持ち、自身がボウリングを始めたことをきっかけに「感覚だけではなく、データで投球を分析できるツール」の必要性を感じ、約1年をかけて製品化を進めたという。

センサーは初心者からトップレベルの選手まで幅広い利用を想定しており、現在は米国ボウリング連盟(USBC)の協力を受けながら実戦環境での検証も進められている。測定精度の向上とともに、今後はコーチングやボールフィッティングなど、さまざまな分野での活用が期待されている。

AIやデータ解析の活用がスポーツ界全体で進む中、ボウリングも「感覚のスポーツ」から「データのスポーツ」へと進化する時代が訪れるかもしれない。Witseeが開発したこの小型センサーは、練習方法や指導法、さらには競技そのものの未来を変える可能性を秘めた新技術として、大きな注目を集めそうだ。

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