PBA新ツアーに賛否。AJチャップマン「ボウリングは進化している」

AJチャップマン 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

PBAが2026年9月からスタートする新たな地域ツアー『PBAエリート・リージョナルツアー』を巡り、ボウリング界でさまざまな議論が起きている。そうした中、PBAツアー優勝経験を持つAJ・チャップマンが、新制度に寄せられている否定的な意見に対して自身の考えをSNSで発信した。

PBAは8月4日、従来のリージョナルツアーを再編し、9月からPBAエリート・リージョナルツアーを開始すると発表。全米7地域で各3大会、合計21大会の招待制イベントを開催し、従来以上の賞金、メディア露出の強化、そしてナショナルツアーへつながる明確な道筋を構築する方針を示している。

一方、大幅な制度変更を受け、発表前からリージョナルツアーの将来を巡る噂や懸念が広がっていた。正式発表後も詳細が明らかになっていない部分があることから、ボウリング界では新制度に対する批判や議論が続いている。

そうした反応にチャップマンは、すべての詳細が発表されていない段階で制度を否定的に判断することに疑問を呈した。SNSでは、発表内容を十分に理解する前に批判する声が多いことに「かなりフラストレーションを感じている」とし、まずは改革の全体像を見る必要があるとの考えを示した。

チャップマンが特に評価しているのが、地域大会からPBAナショナルツアーへ進む明確なルートを作ろうとしている点だ。「今回の変更によって、本当の意味でPBAツアーへ進む道を作ろうとしているように見える。それこそ本来あるべき姿だ」と、新制度の方向性を支持した。

さらにチャップマンは、PBAの役割についても踏み込んだ考えを示している。すべてのボウラーに競技の場を提供することがPBAの責任なのではなく、トップレベルの選手たちに最高峰で競う機会を提供することが重要だと主張。エリート制度の対象外となる選手にも、州単位のツアーや地域大会など、競技を続けられる別の舞台が存在すると指摘した。

チャップマン自身、地域大会からトップツアーへと歩んできた選手の一人だ。PBAリージョナルツアーでは通算4勝を挙げ、2026年にはザック・ウィルキンスと組んだPBAロス/ホルマン・ダブルス選手権で自身初となるPBAツアータイトルを獲得。その経験があるからこそ、地域ツアーを単なる大会の集合ではなく、トップレベルを目指す選手を発掘・育成する場所として捉えている。

そして今回の発信で、チャップマンが最後に残した言葉は強烈だった。「ボウリングは衰退しているのではない。進化している」

チャップマンは今回の改革を、競技のあらゆるレベルでボウリングというスポーツの価値を守るための変化だと捉えている。まだPBAエリート・リージョナルツアーの全貌が明らかになっていない中、その成否を判断するには時間が必要だが、PBAの大きな改革を巡る議論は今後さらに活発になりそうだ。

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