死去から1週間、PBAジェイコブ・バターフの名を冠した奨学金設立へ

ジェイコブ・バターフ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

世界のボウリング界に大きな衝撃を与えたジェイコブ・バターフの突然の死から、まだ1週間も経っていない。その悲しみが癒える間もない中、早くも彼の名前とボウリングへの思いを未来へ残すための動きが始まっている。

7月31日に32歳の若さで亡くなったバターフを追悼するため、クラウドファンディング『Celebrating Jakob Butturff’s Life and Legacy(ジェイコブ・バターフの人生と功績を称えて)』が開設された。集まった資金はまず葬儀や『Celebration of Life(故人の人生を称える追悼会)』の費用に充てられ、残った資金を使ってバターフの名前を冠した若手ボウラー向けの奨学金基金を設立する計画となっている。

バターフは2015年にPBAへ加入し、PBAナショナルツアー通算8勝を記録。2019年にはメジャー大会USBCマスターズを制し、Team USA(アメリカ代表)のメンバーとしても世界を舞台に活躍した。独特な投球フォームと圧倒的な実力で知られ、PBAが選出した「過去25シーズンのベスト25ボウラー」にも名を連ねるなど、現代のボウリング界を代表する選手の一人だった。

今回、奨学金という形でその名前を残そうとしている背景には、バターフが生前大切にしていた次世代への思いがある。クラウドファンディングでは、バターフが子どもたちはボウリングというスポーツの未来であるという考えをたびたび口にし、自身も子どもたちを対象としたクリニックに積極的に参加していたことが紹介されている。

さらに、ニューヨーク州のRipic’s Carousel Lanesでは、バターフの名前を冠したメモリアル奨学金トーナメントを毎年開催する計画も進められている。大会を通じて継続的に資金を集め、これからボウリング界を担っていく若い選手たちを支援していく考えだ。

支援の輪はすでに大きく広がっている。8月8日時点でクラウドファンディングには170件を超える寄付が寄せられ、1万5,000ドルを超える支援金が集まっている。目標額は2万ドルに設定されており、開設からわずか数日で多くのボウラーやファンがバターフの功績を未来につなぐ取り組みに賛同している。

集まった資金の一部はバターフの葬儀や追悼会に使用されるほか、遺灰の一部は2020年にがんで亡くなった母ブリジットさんと共に安置される予定だという。母はバターフにとって最大の応援者であり、母を亡くした後もインタビューなどでその存在について愛情を込めて語っていた。

なお、現時点では葬儀や追悼会の具体的な日程は公表されていない。また、32歳という若さで突然亡くなった原因についても、家族やPBAなどから公式には明らかにされていない。死因を巡っては憶測を避け、家族や関係者からの正式な発表を待つ必要がある。

そして、葬儀などに使用された後に残った資金は、奨学金として次の世代へと受け継がれていく予定だ。世界のトップレベルで戦い続けたバターフの名前が、今度は未来を夢見る若いボウラーたちの挑戦を支えることになる。

32歳というあまりにも早い別れから、まだ1週間も経っていない。それでも、バターフがボウリング界に残したものは早くも新しい形となって動き始めた。PBAで築き上げた数々の記録だけではなく、彼が大切にしていた次世代への思いもまた、これからレーンに立つ若いボウラーたちへと引き継がれていく。

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