PWBAで活躍するプロボウラー、ダリア・パヨンクが、自身になりすました偽アカウントや詐欺行為について注意を呼びかけた。ここ数週間、偽プロフィールに関する報告が毎日のように寄せられ、中には金銭や感情面で実際に被害を受けた人もいるという。パヨンクは自身のFacebookを通じて、ファンに改めて警戒するよう訴えた。
パヨンクによると、自身は海外で広く利用されているメッセージアプリ『Telegram(テレグラム)』を利用しておらず、同じくメッセージや通話などに使われる『WhatsApp(ワッツアップ)』のチャンネルも持っていないという。また、複数のYouTubeアカウントやFacebookページを運営しているわけではなく、インターネット上で「400ドルの特別コミュニティ」といった有料サービスも提供していないと明言した。
さらにパヨンクは、本人から「ダーリン、私にメッセージを送って」と突然連絡したり、「寂しいから友達が欲しい」といった内容のメッセージを送ったりすることも絶対にないと説明。こうした親密な言葉を使って接触してくるアカウントについて、本人ではないことを強調している。
問題は単に偽アカウントが存在するだけにとどまらない。パヨンクのもとには、騙されて支払ったお金を返してほしいと訴える人や、パートナーがパヨンクと連絡を取っていると思い込み、怒りをぶつけてくる人からもメッセージが届いているという。さらに、パヨンク本人だと信じ込み、何カ月にもわたって偽者に感情移入してしまった人もいるとしており、なりすましによる被害が深刻な状況にまで発展していることを明かした。
詐欺を行う側の手口も巧妙だという。パヨンクによれば、詐欺アカウントは自身が過去に公開した投稿やストーリーズを保存し、それらを使って本人であるかのように信用させようとしている。そのため、プロフィールに本人の写真が多数掲載されていたり、過去の投稿と同じ内容が並んでいたりしても、それだけで本物だと判断することはできない。
パヨンクは、こうした詐欺師の行動によって自身の人間性まで誤解される可能性があることにも心を痛めている。偽プロフィールを自分自身でコントロールすることはできず、そこから送られているメッセージにも一切関与していないと説明。一方で、偽ページを通報し、詐欺に騙されず対応しているファンには感謝を伝えた。
今回、再び注意喚起を行った背景には、ここ数週間で状況がさらに悪化していることがある。パヨンクによれば、偽プロフィールについての連絡が毎日のように届く状態になっており、被害の拡大を受けて改めて投稿することを決めたという。
SNS上のなりすましは、海外選手だけの問題ではない。日本のボウリング界でも、JPBAプロボウラーを装った偽アカウントが見られるようになっている。選手の名前や写真を無断で使用し、本人になりすましてフォローやメッセージを送るケースには十分な注意が必要だ。
特に、突然親密な言葉で連絡してくる、TelegramやWhatsAppなど別のメッセージアプリへ会話を移そうとする、有料コミュニティへの参加を勧める、金銭を要求するといった行動があれば、安易に信用してはいけない。本人の写真や過去の投稿が使われていても、それだけでは本物である証拠にはならない。少しでも違和感を覚えた場合は返信や送金をせず、選手本人の公式SNSや所属先などを確認することが重要となる。
ファンと選手の距離を縮めてくれるSNSだが、その信頼関係を悪用する詐欺も存在する。今回のパヨンクの訴えからも、すでに金銭面だけでなく感情面でも傷ついた人がいることが分かる。好きなプロボウラーから突然連絡が届いたとしても、少しでも「おかしい」と感じたらまず疑い、本人であることを確認できるまでは信用しないことが、被害を防ぐために大切だ。