シンガポールのニュー・ホイフェンが、2026年のPWBA(全米女子プロボウリング協会)年間最優秀選手に選出された。2025年に続く2年連続の受賞で、米国外の選手として史上初めて同賞を連覇する快挙を成し遂げた。
PWBAの歴史で年間最優秀選手を連続受賞したのは、リアン・ハルセンバーグ、ウェンディ・マクファーソン、リズ・ジョンソン、シャノン・オキーフに続いてニューが5人目。歴代の名選手たちに肩を並べる記録となった。
2026年のニューを象徴したのは、圧倒的な「安定感」だった。出場したPWBA全11大会ですべて賞金を獲得し、年間ポイントは9万7,450でツアートップ。チャンピオンシップラウンド進出6回、マッチプレー進出7回、トップ12入り8回もすべてツアー最多を記録した。
タイトルは『PWBAノーザン・コロラド・オープン』の1勝にとどまったものの、年間獲得賞金は7万1,745ドル。シーズンを通して優勝争いに絡み続けたことが、2年連続の年間最優秀選手につながった。
さらにニューは、シーズンアベレージ217.52を記録し、『PWBAハイアベレージ賞』も獲得。年間最優秀選手とのダブル受賞となった。
ニューは「年間最優秀選手は究極の目標ですが、ハイアベレージ賞は素晴らしい証明になります」とコメント。数週間だけ調子が良かったのではなく、シーズンの最初から最後まで安定していたことを意味するとし、世界最高峰の選手たちを相手に高いアベレージを維持できたことを大きな節目と表現した。
2025年は3タイトルを獲得して初の年間最優秀選手に輝いたニュー。一方、今季はタイトル数こそ1勝に減ったものの、トップ12入りは前年の5回から8回、チャンピオンシップラウンド進出も4回から6回へ増加した。
本人も、2026年に大きく成長したのは安定感とメンタル面だったと振り返る。前年はレーンコンディションの変化に対してフラストレーションを感じることが多かったが、今季は冷静さを保ち、より的確なアジャストを行いながら自分のプロセスに集中できるようになったという。
「6回のステップラダー、8回のトップ12ということは、ほぼ毎週勝てる位置に自分を置くことができたということです」数字だけではなく、精神面での成長が安定した成績につながったとニューは捉えている。
今回の受賞によって、ニューは年間最優秀選手2回、PWBA通算6タイトルを保有。そのうち2勝はメジャータイトルで、2016年にはPWBA新人賞も獲得している。
それでも本人に満足する様子はない。「プロボウリングをゲームのように考え、自分はその中であらゆる能力をレベルアップさせようとしているキャラクターだと思っています」と表現し、新しいボールモーションの習得、より素早いレーン変化の読み、メンタル面の強化など、まだ成長できる部分を探し続けているという。
そしてニューの活躍は、シンガポールの若いボウラーたちにとっても大きな意味を持つ。「世界最高の選手たちを遠くから見ているだけではなく、自分たち自身が世界最高になれる」。米国外の選手として史上初の2年連続PWBA年間最優秀選手という快挙は、その言葉を自らの結果で証明するものとなった。