12会場の激闘を総まとめ!ROUND1グラチャン予選で見えた男子プロの現在

田中椋也(左)斉藤琢哉(中)内藤広人(右)写真:ご本人提供

『ROUND1 GRAND CHAMPIONSHIP BOWLING 2026』のJPBA予選ラウンドが9月15日、L会場・ラウンドワンスタジアム堺中央環状店をもって終了した。1月のA会場から9月のL会場まで全国12会場で長期間にわたる戦いが繰り広げられ、男子レギュラー部門では各会場から7名、計84名が決勝大会への切符を手にした。

わずか3ゲームで結果が決まる一方、一度敗退しても別会場で再挑戦できる独特の予選方式。12会場すべての戦いを振り返ると、パーフェクトゲームや800シリーズ、若手の台頭、ベテランの健在ぶりなど、2026年の男子プロ界を象徴するさまざまな場面が生まれていた。


300でも突破できない…再挑戦でつかんだ決勝切符

今大会の予選方式を象徴する一人が田中椋也(59期)だ。開幕となったA会場で大会最初のパーフェクトゲームを達成したものの、3ゲーム勝負では300を一度出しただけで決勝進出が保証されるわけではなく、田中はこの会場で通過することができなかった。

それでも挑戦は終わらなかった。その後E会場に出場すると、ここでも300を達成し、今度は決勝進出までつなげた。一度届かなかった選手が別会場で再挑戦し、再びパーフェクトを叩き出して突破するという、全国12会場で行われる予選ならではの展開となった。

一つの会場で結果が出なくても、別の会場でもう一度チャンスをつかむことができる。一発勝負の緊張感を持ちながら、長期間にわたって挑戦できることも「ROUND1 GRAND CHAMPIONSHIP BOWLING」の予選を面白くしているポイントの一つだ。


64期も突破。若手とベテランが入り交じる84名

2026年の男子プロ界では、若い世代の存在感がさらに大きくなっている。その流れは今回の予選にも表れ、61期、62期、63期の選手たちが各会場で決勝切符を獲得。今年プロ入りした64期からも進出者が誕生した。

H会場では熊沢颯、最終L会場では山本青空が突破し、プロ1年目から決勝の舞台へ進む。一方で若手だけが84枠を占めたわけではなく、30期台、40期台の選手も各地で結果を残し、最終L会場では38期の砂子明廣、39期の南吉範が決勝進出を決めた。

近年の男子プロ界では新しい世代が次々と存在感を高めているが、長年ツアーを戦ってきた実績組も簡単には席を譲らない。若手の勢いとベテランの経験、その両方が84名の顔ぶれに表れる結果となった。


ラウンドワンカップ JPBA予選ラウンド

わずか3ゲームで300、800シリーズも

予選最大の特徴の一つが、わずか3ゲームで決着する短期決戦だ。長丁場のトーナメントとは違い、序盤のミスを後から取り返す時間はほとんどなく、スタートからレーンをつかみ、その日の投球を一気にスコアへつなげることが求められる。

その短期決戦の中で、全国各地から驚異的なスコアが飛び出した。パーフェクトゲームは複数会場で達成され、F会場とI会場ではそれぞれ3人が300を記録。最終L会場でも栗原翔と砂子明廣がパーフェクトを達成し、予選最後までハイスコアが続いた。

さらに3ゲームトータル800を超えるシリーズも誕生した。F会場では小鹿大樹が811、I会場では斉藤琢哉が827を記録。3ゲームで800を超えるには、ほぼすべてのフレームでストライクを重ねるほどの投球が必要となり、予選の中でも特に強烈な記録となった。


全国12会場から見えた男子プロの層の厚さ

A会場からL会場までを振り返ると、決勝進出者の顔ぶれは幅広い。公式トーナメントでタイトルを争ってきた実績者だけでなく、近年存在感を高めている若手、そしてプロ入りから間もない64期まで、さまざまな世代が84名の中に名前を連ねた。

通常の公式トーナメントとは異なる3ゲーム勝負だからこそ、その日のレーンへの対応力や爆発力が結果に直結する。長丁場とは違った強さが求められる中、全国12会場から多彩な選手が勝ち上がったことは、現在の男子プロ界の層の厚さを改めて感じさせる結果でもある。

決勝では、普段のトーナメントでも上位を争う選手と、今回の予選で強烈なスコアを残した選手たちが同じ舞台に立つ。予選とは異なる環境でどのような力関係になるのかも、大きな注目ポイントになりそうだ。


50歳、65歳を超えても続く戦い

『ROUND1 GRAND CHAMPIONSHIP BOWLING』には、レギュラーだけでなく世代別カテゴリーが設けられている。50歳以上のアクティブジェネレーション、65歳以上のグランドジェネレーションでも全国各地で予選が行われ、それぞれの世代が頂点を目指して戦ってきた。

最終L会場の男子アクティブジェネレーションでは、9期の酒井武雄が704をマークしてトップ通過。若い選手が次々とプロ入りする一方、何十年と男子プロ界を支えてきた世代も現在進行形で全国大会のタイトルを懸けて投球を続けている。

50歳、そして65歳を超えても目標となる全国の舞台が用意され、世代を超えて真剣勝負が続いていく。レギュラー部門とは違った形ではあるが、これも「ROUND1 GRAND CHAMPIONSHIP BOWLING」を構成する大きな特徴の一つだ。


9か月の予選が終了、いよいよ決勝へ

1月にスタートした予選は9月15日のL会場をもってすべて終了した。最初の挑戦で突破した選手もいれば、別会場へ場所を移してようやく切符をつかんだ選手もいる。プロ入り間もない若手から長年ツアーを戦ってきたベテランまで、それぞれ異なる道を通って決勝へたどり着いた。

そして男子レギュラーでは、全国12会場から勝ち上がった84名がいよいよ一つの舞台に集まる。3ゲーム勝負で見せた若手の勢いや爆発力が決勝でも続くのか、それとも経験豊富な実績組が大舞台で強さを発揮するのか、予選とはまた違った戦いが待っている。

9か月にわたって全国各地で繰り広げられてきた『ROUND1 GRAND CHAMPIONSHIP BOWLING 2026』の予選はこれで完結。12会場で生まれた数々の記録と戦いを経て、ここから2026年のグランドチャンピオンを決める戦いが本格的に始まる。


内藤広人 写真:ご本人提供

ROUND1 GRAND CHAMPIONSHIP BOWLING 2026 男子予選DATA

男子レギュラー部門・決勝大会進出者

A会場|ラウンドワンスタジアム半田店

  • 内藤広人(61期)|岩屋キャノンボウル/サンブリッジ
  • 安里秀策(59期)|(株)コロナワールド
  • 和田秀和(48期)|ボウルアロー八尾/ABS
  • 原口優馬(60期)|愛知川ボウル/(株)ハイ・スポーツ社
  • 福丸哲平(48期)|(株)グランドボウル
  • 川添奨太(49期)|ハイ・スポーツ社
  • 甘糟翔太(54期)|江の島ボウリングセンター

B会場|ラウンドワンスタジアム高松店

  • 榎大成(53期)|ラウンドワンジャパン
  • 福原尊(63期)|(株)コロナワールド
  • 伊吹太陽(59期)|ラピュタボウル/ABS
  • 田中義一(60期)|(株)広島パークレーン
  • 渡邊雄也(52期)|(株)グランドボウル
  • 内藤慎之介(61期)|アルプラザボウル亀岡
  • 立花仁貴(63期)|洛陽総合高等学校

C会場|ラウンドワンスタジアム上尾店

  • 倉持悠人(63期)|大学ボウル
  • 井口遼太(60期)|MOTIV Bowling Products
  • 藤村隆史(57期)|(株)コロナワールド
  • 小原照之(32期)|スターレーン
  • 藤井信人(52期)|ITカンファー(株)/HI-SP
  • 堀ノ内智大(54期)|(株)StarLike/アイビーボウル越谷
  • 小野在由(61期)|フリー

D会場|ラウンドワンスタジアム博多・半道橋店

  • 藤博文(62期)|フリー
  • 吉山将太(63期)|NPO法人ライフアップサポート
  • 安谷屋綱大(62期)|フリー
  • 前田祐輔(61期)|NPO法人ライフアップサポート
  • 西山翔悟(63期)|ITカンファー(株)/HI-SP
  • 儀間義博(43期)|ラウンドワンジャパン
  • 吉田文啓(35期)|カニエJAPAN・アソビックス/ハイ・スポーツ社

E会場|ラウンドワンスタジアム岡山妹尾店

  • 上田晋也(49期)|フリー
  • 平山陽一(36期)|MKボウル上賀茂
  • 吉江奈津希(63期)|クァトロブーム
  • 山下周作(52期)|ラウンドワンジャパン
  • 大久保雄矢(60期)|プロショップ・エム エムボウル
  • 田中椋也(59期)|クァトロブーム
  • 豊田晃平(63期)|プロショップ エム

F会場|ラウンドワン仙台苦竹店

  • 小鹿大樹(54期)|N&K Co.,Ltd./弘前ファミリーボウル/サンブリッジ
  • 村上拓也(45期)|ジョイナスボウル坂東
  • 斎藤祐太(61期)|(株)ボウルスター
  • 宮澤拓哉(61期)|パークレーン高崎・上武大学/サンブリッジ
  • 鶴見亮剛(62期)|フリー
  • 濱名晃司(63期)|フリー
  • 佐藤昌徳(54期)|フリー

G会場|ラウンドワン南砂店

  • 堀江真一(43期)|フリー/ABS
  • 羽ケ﨑匠海(60期)|(株)ボウルスター
  • 熊木大地(63期)|ラウンドワンジャパン
  • 村上裕一(61期)|フリー
  • 斉藤征哉(47期)|江の島ボウリングセンター
  • 江村学(46期)|池袋ロサボウル
  • 鈴木崇徳(49期)|相模原パークレーンズ

H会場|ラウンドワンスタジアム札幌・白石本通店

  • 山下昌吾(44期)|タチバナボウル
  • 熊沢颯(64期)|高尾スターレーン
  • 江川司(57期)|(株)GENDA GiGO Entertainment
  • 藤川大輔(52期)|ラウンドワンジャパン
  • 山中麗(63期)|アミューズメントシティラクゾー野田店
  • 尾西健太(46期)|神戸ボウリング倶楽部
  • 松岡秀法(51期)|ラウンドワンジャパン

I会場|ラウンドワン富士店

  • 斉藤琢哉(48期)|伊勢原ボウリングセンター
  • 松浦和彦(56期)|フリー
  • 山本勲(44期)|ABS
  • 藤永北斗(61期)|N&K Co.,Ltd./サンブリッジ
  • 吉野浩章(56期)|フリー
  • 大沼はるか(58期)|ジョイランドボウルみしま
  • 木村晃(60期)|相模原パークレーンズ/(株)ボウルスター

J会場|ラウンドワンスタジアム浜大津アーカス店

  • 島田卓也(62期)|フリー
  • 武本真明(61期)|フリー
  • 松本貴臣(51期)|医療法人芙蓉会 南草津病院
  • 水野耕佑(56期)|(株)コロナワールド
  • 佐藤貴啓(57期)|ドリームスタジアム太田/(株)ボウルスター
  • 辻賢司(35期)|プロショップM/ABS
  • 石田智輝(61期)|BOWL123/サンブリッジ

K会場|ラウンドワンスタジアム前橋店

  • 田村翼(62期)|フリー
  • 稲葉竜太(51期)|StarLike/STARLIKEBOWL
  • 松田力也(56期)|(株)グランドボウル/ABS
  • 戸辺誠(55期)|アミューズメントシティラクゾー
  • 加藤祐哉(43期)|(株)スポルト
  • 福地信之(51期)|ラウンドワンジャパン
  • 積田蒼生(62期)|SAP日野ボウル・関東柔道整復専門学校

L会場|ラウンドワンスタジアム堺中央環状店

  • 山本青空(64期)|プロショップDG
  • 栗原翔(63期)|アミューズメントシティラクゾー野田店/(株)STEEL SPORTS
  • 津島健次(45期)|フタバボウル
  • 遠藤誠(47期)|フリー
  • 砂子明廣(38期)|Pro shop ZIP/(株)AREA-Do/サンブリッジ
  • 横地優輝(63期)|フリー
  • 南吉範(39期)|ラウンドワンジャパン

田中椋也 写真:ご本人提供

男子パーフェクトゲーム達成者一覧

A会場

田中椋也(59期)|クァトロブーム
大会1号/男子JPBA公認第1774号/自身3回目

B会場

福原尊(63期)|(株)コロナワールド
大会2号/男子JPBA公認第1775号/自身初

E会場

田中椋也(59期)|クァトロブーム
大会4号/男子JPBA公認第1776号/自身4回目

上田晋也(49期)|フリー
大会5号/男子JPBA公認第1777号/自身2回目

F会場

村上拓也(45期)|ジョイナスボウル坂東
大会6号/男子JPBA公認第1783号/自身7回目

大胡一平|※所属・期数はアクティブジェネレーション成績欄参照
大会7号/男子JPBA公認第1784号/自身2回目

戸辺誠(55期)|アミューズメントシティラクゾー
大会8号/男子JPBA公認第1785号/自身2回目

I会場

松浦和彦(56期)|フリー
大会10号/男子JPBA公認第1794号/自身4回目

積田蒼生(62期)|SAP日野ボウル・関東柔道整復専門学校
大会11号/男子JPBA公認第1795号/自身2回目

田口直樹(43期)|※I会場公式成績表記載所属
大会12号/男子JPBA公認第1796号/自身初

L会場

栗原翔(63期)|アミューズメントシティラクゾー野田店/(株)STEEL SPORTS
大会13号/男子JPBA公認第1803号/自身初

砂子明廣(38期)|Pro shop ZIP/(株)AREA-Do/サンブリッジ
大会14号/男子JPBA公認第1804号/自身6回目


斉藤琢哉 写真:ご本人提供

男子800シリーズ達成者一覧

F会場

小鹿大樹(54期)|N&K Co.,Ltd./弘前ファミリーボウル/サンブリッジ
811(247・265・299)
大会4号/男子JPBA公認第342号/自身初

I会場

斉藤琢哉(48期)|伊勢原ボウリングセンター
827(279・269・279)
大会5号/男子JPBA公認第346号/自身4回目

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