テキサス州グランドプレーリー出身のアン・ヘイズが、2026年のUSBC女子選手権で大きな節目を迎えた。ラスベガスで開催された今大会への出場が、実に50回目の出場となったのである。会場では記念盾やネックレスが贈られ、多くのボウラーから祝福を受けた。
しかし、この節目が特別なのは数字だけではない。ヘイズは6年以上にわたり末期の肺がんと闘っている。診断を受けた際、彼女が自らに課した目標の一つが「50回目のUSBC女子選手権に出場すること」だったという。今回の出場は、その大きな目標を実現した瞬間となった。
ヘイズが女子選手権に初めて出場したのは1970年。以来、22州29都市で開催された大会に参加し続けてきた。半世紀以上にわたり全米各地を巡りながらボウリングを続けてきたことになる。
闘病生活を支えたのはボウリング仲間の存在だった。抗がん剤治療を受けていた時期には、友人たちが交代で病院への送迎を担当。ヘイズは「仲間がいなければここまで来られなかった」と感謝を語っている。毎年大会で新たな友人ができることも、競技を続ける大きな原動力になっているという。
近年のボウリング界では、ハイスコアやタイトル争いに注目が集まることが多い。しかし、アン・ヘイズの物語は、ボウリングが単なる競技ではなく、人と人をつなぎ、人生を支える存在でもあることを改めて教えてくれる。
50回目の出場という偉業。そして病と向き合いながら目標を達成した姿は、多くのボウラーに勇気を与えるものとなった。ボウリング人生の節目を迎えたヘイズに、会場からは大きな拍手が送られている。