PBAジェイコブ・バターフ逝去。32歳、世界のボウリング界に衝撃

ジェイコブ・バターフ 写真:nohughes@pba.com/提供:Media Valet

PBAを代表するプロボウラーの一人として活躍したジェイコブ・バターフさんが逝去した。32歳だった。訃報はスポンサー契約を結ぶHammer(ハンマー)をはじめ、多くのPBAプロボウラーや関係者がSNSで公表し、世界中のボウリング界に衝撃が広がっている。現時点で死因は公式には発表されていない。

バターフさんは、独特な左投げのスタイルで世界中のファンを魅了したトッププロ。2015年にPBAツアーへ本格参戦すると、PBAツアー通算8勝を挙げ、2019年にはメジャータイトルとなるUSBCマスターズを制覇。さらにTeam USAの一員として世界大会でも数々のメダルを獲得し、2022年IBF世界選手権団体金メダルや2017年QubicaAMFワールドカップ優勝など、国際舞台でも輝かしい実績を残した。

その実力はPBA史にも刻まれている。PBAが創設以来のスター選手を振り返る企画『過去25シーズン ベスト25ボウラー』にも選出され、現代ボウリングを代表する選手の一人として高く評価されていた。

レーン上では、誰にも真似できないほど大きく腕を振り上げる独創的なフォームと、強烈な回転を生み出すリリースで知られた。多くのファンが「バターフだからこそ成立するスタイル」と称賛し、その投球は世界中のボウラーに強い印象を残した。

一方で、レーンを離れた彼は、気さくで温かい人柄でも愛されていた。訃報が伝えられると、ジェイソン・ベルモンテ、クリス・バーンズ、ステファニー・ジョンソンをはじめ、多くのPBAプロや関係者が追悼メッセージを投稿。「素晴らしい選手だっただけでなく、素晴らしい人だった」「信じられない」「ボウリング界にとって大きすぎる損失」と、その早すぎる別れを惜しむ声が相次いでいる。

2023年にPBAスコーピオン選手権で優勝した際には、2020年に亡くなった母親へタイトルを捧げ、「今の自分があるのは母のおかげ」と涙ながらに語った姿も、多くのファンの記憶に残っている。家族への深い愛情と競技への情熱は、彼を象徴する一面でもあった。

世界最高峰の舞台で数々の名勝負を演じ、唯一無二の投球スタイルでボウリング界に新たな歴史を刻んだジェイコブ・バターフさん。その功績は、これからも世界中のボウリングファンの心に生き続けるだろう。心よりご冥福をお祈りいたします。

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