22歳のジリアン・マーティンが、女子プロボウリング界の歴史を塗り替えた。『2026 PWBAツアー・チャンピオンシップ』を制し、PWBAの3大メジャーすべてを制覇するトリプルクラウン(3巻)を完成。22歳24日での達成は史上最年少となった。
大会は米オハイオ州パーマハイツのヨークタウン・レーンズで開催。トップシードとしてステップラダー決勝を迎えたマーティンは、優勝決定戦でドイツのビルギット・ノライクスと対戦した。
試合序盤はノライクスが圧巻のスタートを見せた。いきなり5連続ストライクを決める一方、マーティンは最初の2フレームをスペア。序盤だけを見ればノライクスが主導権を握る展開となった。
しかし、そこからマーティンが徐々に追い上げる。ノライクスが序盤のストライクラッシュを継続できない中、マーティンは試合終盤に勝負強さを発揮。9フレームでストライクを決めると、10フレームの第1投もストライクとし、最後は247-221で逆転勝利を収めた。
優勝賞金は3万ドル(約440万円)。準優勝のノライクスには1万5,000ドル(約220万円)が贈られた。今回の勝利でマーティンはPWBA通算5勝目、そしてメジャー通算3勝目を達成した。
しかし、今回のタイトルが特別なのはその数字だけではない。マーティンはこれまで、USBCクイーンズの決勝でホープ・グラムリーを破って優勝。さらにUS女子オープンではシン・リージェーンとのロールオフにもつれ込む激闘を制して頂点に立っていた。そして今回、PWBAツアー・チャンピオンシップを制したことで、PWBAの3大メジャーすべてを勝つトリプルクラウンを完成させた。
しかも、PWBAツアーが復活して以降、トリプルクラウンを達成した選手はマーティンが初めて。さらに22歳24日での達成は、ウェンディ・マクファーソンが持っていた22歳293日という記録を更新し、史上最年少記録となった。
ステップラダーでは、ローレン・ルッソがまずステファニー・ジョンソンを236-202で撃破。続く試合でもラトビアのダイアナ・ザビャロワを258-166で下して勝ち上がったが、準決勝ではノライクスが226-221でルッソを止め、マーティンとのタイトルマッチへ進出した。
そして最後に待っていたマーティンが、5連続ストライクでスタートしたノライクスを逆転。2026年シーズン最後のメジャーを、自身の歴史的快挙で締めくくった。
まだ22歳。それでもすでにPWBA通算5勝、メジャー3勝、そしてトリプルクラウン…。女子ボウリング界の歴史に名を刻んだジリアン・マーティンが、この先どこまで記録を伸ばしていくのか注目される。