無名の若手がEJタケットらを圧倒!ピンテリッチ、PBA大会でまさかの首位

トモ・ガベル・ピンテリッチ 写真:Storm Lucky Larsen Masters

世界最高峰のPBAツアー選手が集結するスウェーデンの大舞台で、ほぼ無名の若手ボウラーがトップを走っている。8月21日に開幕した『ストーム・ラッキー・ラーセン・マスターズ2026(SLLM)』は予選の約半分を消化し、スロベニアのトモ・ガベル・ピンテリッチが6ゲーム合計1,488で暫定首位。PBAポイントランキング首位のEJタケットをはじめとする世界のトップ選手を上回る快進撃を見せている。

大会はスウェーデン・ヘルシンボリのオリンピア・ボウリングで開催され、8月26日時点で全27シフトのうち13シフトが終了。まだ14シフトが残されているため順位は大きく変動する可能性があるものの、予選折り返し地点で主役となっているのは、PBAのスター選手たちではなく欧州の若手勢だ。

その筆頭がピンテリッチだ。スロベニア出身で、現在はスウェーデンのクラブ『IS Göta』に所属する若手ボウラー。現時点で6ゲーム合計1,488、アベレージ248.0という圧巻のスコアを記録し、堂々のトップに立っている。2位にはPBAツアー2勝を誇るデンマークのカーステン・ハンセンがわずか5ピン差の1,483で続いている。

さらに3位にはスウェーデンのノエル・ハグルンド・トルゲルセンが1,474、4位にはアルビン・グルストランドが1,473、5位にはノルウェーのマティアス・オッティングが1,456で続く。予選上位には地元スウェーデンを中心とした欧州勢がずらりと並ぶ展開となっている。

驚くべきは、その下に並ぶ世界的スターたちだ。現在の上位18人を欧州勢が独占し、EJタケットは19位。トップ20のうち14人をスウェーデン勢が占めている。今大会にはタケットだけでなく、カイル・トループ、ショーン・ラッシュ、ブランドン・ボンタ、ジェスパー・スベンソンらPBAを代表する選手たちが参戦している。

中でもタケットは、今季のPBAツアーポイントランキングで32,335ポイントを獲得して首位を走る存在だ。PBAプレイヤー・オブ・ザ・イヤーを3年連続で受賞しており、2026年にはPBAワールド・チャンピオンシップを制覇。4年連続の年間最優秀選手も視野に入れる世界トップクラスのボウラーである。そんなタケットを予選途中とはいえ、知名度では大きく劣るピンテリッチをはじめとした欧州勢が上回っている。

『ストーム・ラッキー・ラーセン・マスターズ』は、2026年PBAツアーで米国外開催となる唯一の大会で、条件を満たした優勝者にはPBAナショナルツアータイトルが与えられる。賞金総額も大会史上最高となる約14万8,500ドルに達し、優勝者には約2万150ドルが用意されている。世界のトップ選手にとっても決して軽視できないビッグイベントだ。

ただし、勝負はまだ半分しか終わっていない。今大会では再エントリーが無制限となっていることもあり、予選通過ラインはシフトを重ねるごとに上昇している。一般順位では上位40人が次のステージへ進み、さらに特別カテゴリーから15人が加わる。予選は8月29日まで続き、31日に準決勝と優勝決定戦が行われる予定だ。

PBAのスターたちが最終盤に向けて順位を上げてくる可能性は十分にある。それでも、予選折り返し地点で世界トップクラスの選手たちを抑え、先頭に立っているのはスロベニアの若手ピンテリッチだ。無名の若手がこのまま世界の強豪を驚かせ続けるのか、それともタケットらPBA勢がその実力を見せつけるのか。 後半戦に向けて、SLLMの予選争いはさらに注目を集めそうだ。

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