PBA史上初となる4年連続の年間最優秀選手に輝き、通算5度目の受賞を果たしたEJタケット。しかし、本人は現在の実績にもまったく満足していない。視線の先にあるのは、ジェイソン・ベルモンテとウォルター・レイ・ウィリアムズJr.という2人のレジェンドが築いた大記録だ。
タケットは先日、MLBミルウォーキー・ブルワーズの試合前に始球式を務め、その場で2026年の『クリス・シェンケルPBAプレイヤー・オブ・ザ・イヤー』に選出されたことを知らされた。その後、自身がボウリング界でどこまで到達したと感じているのかについて、印象的な言葉を残した。
「山という意味では、まだ一つも頂上に到達したとは感じていません。ジェイソンはメジャー15勝で、僕は8勝。ウォルター・レイは47勝で、僕は28勝」
タケットが追いかけているのは、PBA史でも最高峰に位置する数字だ。ベルモンテのメジャー15勝に対して自身は8勝、ウォルター・レイのツアー47勝に対して28勝。その差が簡単に埋められるものではないことは、本人も理解している。
「ものすごく大きな山で、ほとんど不可能に近い。でも、それこそが僕が目指しているものです」
さらに年間最優秀選手の受賞回数でも、ベルモンテとウォルター・レイはいずれも7度。今回の受賞でタケットは5度となったが、それすら本人にとってはまだ途中に過ぎない。
「ジェイソンとウォルター・レイは年間最優秀選手を7回獲得していて、僕は今5回。だから僕の考えでは、このスポーツでまだ一つの山も登り切っていません」
2026年のタケットは、史上初の4年連続年間最優秀選手という快挙を達成しただけでなく、メジャー通算8勝、PBAツアー通算28勝まで数字を伸ばした。すでに歴史に名を刻む存在となっているが、本人が見ているのはさらに先だ。
メジャー15勝、ツアー47勝、年間最優秀選手7度。「ほとんど不可能」と認めながらも、その頂を目指す。「まだ一つの山も登り切っていない」という言葉には、現在のEJタケットを突き動かしている飽くなき向上心が表れている。