Radicalの創設者でブランド最高責任者を務めるフィル・カーディナル氏が、シニアボウラーや女性ボウラーに向け、ボール選びやドリルレイアウトを考える際に役立つポイントを紹介した。特に強調したのは、YouTubeなどで公開されているボールレビューを「自分と同じようにボールが動く」と考えて見ないことだ。
現在は新製品が登場すると、数多くのボールレビューやインフルエンサーによる投球動画が公開される。しかしカーディナル氏によると、こうした動画では高回転のボウラーが投球しているケースが多く、その一方で極端に回転数の少ないボウラーがレビューしている場合もあるという。
そのため重要になるのが、動画で投げているボウラーと自分の投球タイプを比較することだ。同じボールであっても、回転数やスピードが違えばレーン上で見せる動きも変わる。動画で大きく曲がっているからといって、自分が投げても同じ動きになるとは限らない。
Radicalが展開する「Radical Rundown」では、この違いを分かりやすくするため、同じボールを異なるタイプのボウラーが投球。低回転・低スピードのボウラーやストローカーなどを登場させ、自分に近い投球タイプを見つけてもらうことを意識しているという。
カーディナル氏は「自分の投球スタイルに最も近いボウラーを見つける」ことが、ボールの動きを判断する最も簡単な方法だと説明する。レビューしている本人が感じたボールの特徴や他製品との違いも参考になるが、それと同時に「誰がそのボールを投げているのか」を見る必要がある。
さらに、ボールの性能を引き出すうえではドリルレイアウトも重要になる。カーディナル氏は以前から、低回転・低スピードのボウラーには「ピンダウン」のレイアウトを推奨していると説明。一方、低回転と高回転の中間に位置するストローカーや高回転のボウラーについては、幅広いピンポジションでも優れたパフォーマンスを引き出せるとしている。
ここでも注意したいのは、YouTubeで紹介されたボールと同じレイアウトにすれば、同じ結果が得られるとは限らないことだ。レビュー動画で使用されているレイアウトは、そのボウラーの投球特性を考えて選択されている場合があり、自分にそのまま当てはめることが最適とは限らない。
カーディナル氏は、自分が回転とスピードのバランス型なのか、回転数が優位なタイプなのか、スピードが優位なタイプなのかなど、まず自身の投球タイプを正しく理解することが大切だと指摘する。Radicalのドリルシートにも、それぞれのタイプに合わせてボールモーションを引き出すためのレイアウトが用意されているという。
新しいボールを選ぶ際、どうしても目を引くのはレビュー動画で見せる大きな曲がりや強烈なピンアクションだ。しかし、その映像がそのまま自分のボウリングに当てはまるわけではない。「どのボールを投げているか」だけでなく、「誰が、どのような投球タイプで投げているか」まで見る。カーディナル氏がシニアや女性ボウラーへ伝えたのは、ボール選びで失敗しないためのシンプルながら重要な視点だった。