『World Bowling League(ワールド・ボウリング・リーグ/WBL)』が、2027年の始動に向けて再び動き出した。新たな構想では、世界中のボウラーが普段利用しているボウリングセンターから参加し、スマートフォンとAIを使ってスコアを記録。世界ランキングを競い、その先に賞金20万ドル(約3,000万円)の決勝大会が用意されるという。
WBLは2023年に発表された世界規模のボウリングリーグ構想で、当初は2026年のスタートが予定されていた。しかし予定時期を過ぎても大会は始まらず、SNSでの発信も長期間停止。その後『FSP(Future of Sports=スポーツの未来)』として活動を再開し、2027年の「Season One(シーズン1)」へ向けた新たな仕組みを発表した。
最大の特徴は、一つの大会会場に集まる必要がないことだ。参加者はホームセンターのファウルライン付近にスマートフォンを設置して投球を撮影。『Kinetic Truth Engine(キネティック・トゥルース・エンジン)』と呼ばれるAIシステムがボールやピンなどを追跡し、スコアを記録する。特別なセンサーなどは必要ないとしている。
その結果をもとに『FSP Rating(FSPレーティング=選手の実力を示す評価値)』が算出され、世界ランキングが形成される。ボウラーはルーキー(初心者クラス)」からエース(最上位クラス)」までに分類され、世界中の参加者が自分のレベルに応じて競い合う仕組みだ。
さらに注目されるのが『Captain Draft(キャプテン・ドラフト=チームキャプテンによる選手選抜)』だ。キャプテンには、MLBスターでボウリングの実力者としても知られるムーキー・ベッツと、世界的プロボウラーのジェイソン・ベルモンテが名を連ねており、今後さらに3人が発表される予定となっている。
シーズンの先に待つ『Championship Finals(チャンピオンシップ・ファイナルズ=最終決勝大会)』では、グランプリ20万ドル(約3,000万円)が設定されている。一方、2023年の当初構想では初年度に300万~500万ドル規模の賞金が打ち出されていたため、プロジェクトの形は当初から大きく変化している。
スマートフォンを置いていつものセンターで投げたスコアが世界ランキングにつながり、その先にはベルモンテやベッツが率いるチーム、そして約3,000万円の決勝が待つ。延期を経て再始動したWBLが、2027年にこの新しいボウリングの形を実現できるのか注目される。