テニス国内トップ12からボウリングへ!19歳ギアナダキ、両手投げで欧州銀メダル

アレクサンドラ・ギアナダキ 写真:Hellenic Precision Sports Federation

16歳以下のテニスでギリシャ国内トップ12に入った少女が、数年後にはボウリングでヨーロッパの表彰台に立った。19歳のアレクサンドラ・ギアナダキが、トルコ・アンカラで開催された『ヨーロッパ・チャンピオン・オブ・チャンピオンズ(ECC 2026)』女子シングルスで銀メダルを獲得した。自身もかつてはボウラーになるとは考えておらず、「私はテニス選手として生まれた」と振り返っている。

ギアナダキはもともとテニスに打ち込み、ギリシャの有望選手として成長していた。ところが、思いがけない形で出会ったボウリングに夢中になる。競技を始めた当初は片手投げだったが、オイルコンディションやボールの動き、用具、投球ごとの判断など、一投の裏側にある奥深さを知るほど興味を引かれていったという。そこには、テニスと通じる部分も感じていた。

大きな転機となったのが両手投げへの変更だった。ある夏、「両手で投げたらどうなるのか」と考え、まず1週間だけ試してみることを決断。その選択を本人は現在、「これまでで最高の決断」と表現している。そこから成長のスピードは一気に上がり、2026年にはギリシャ国内選手権を制覇。国を代表してECCに出場するまでになった。

ECCでも19歳とは思えない強さを見せた。32ゲーム終了時には6,546ピンを記録し、2位に219ピン差をつけて女子首位で準決勝へ進出。スウェーデンのハンナ・エングベリとの準決勝も201-179、222-208の2連勝で突破し、ヨーロッパ王者まであと一歩に迫った。

決勝ではオランダのニコル・サンダースと対戦したが、176-204、192-223で敗れ、銀メダルとなった。ギアナダキは自信を失ったわけではなく、勝敗を分けたのは必要なタイミングで狙ったボールリアクションを作り、正確に投げ切れるかどうかだったと分析。コーチとともにアジャストを試みたものの、「すべてが噛み合うところまで本当にあと少しだった。でも、一番重要な場面で最後の一歩を踏み出せなかった」と振り返った。

それでも、本人にとって銀メダルは単なる「決勝での敗戦」ではなかった。大会が進むにつれて自信と落ち着きを増し、最終日には自分の判断を信じて一投一投に集中できたという。また、コーチのアリス・ブラハキスとの意思疎通と信頼関係も、好成績につながった大きな要素だった。

テニスで国内トップクラスを目指していた少女が、偶然出会ったボウリングに魅了され、片手投げから両手投げへ転向。そして19歳で国内王者となり、ヨーロッパの決勝までたどり着いた。ギアナダキは銀メダルという結果について、「決勝には負けたけれど、勝者になったような気持ちで大会を終えることができる」と語った。ヨーロッパの頂点にはあと一歩届かなかったが、19歳の両手投げボウラーが大きな可能性を示した大会となった。

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