米プロボウラーズ協会(PBA)は10月27日、2027年のPBAツアーにおける新たな放送スケジュールを発表した。来季は史上最大規模となる30大会をテレビや動画配信サービスでライブ中継する予定で、競技フォーマットも大幅に刷新される。12週連続の日曜決勝中継や初開催となるプレーオフなど、プロボウリングの魅力をより多くの視聴者に届けるための新たな取り組みが導入される。
今回の放送拡大には、PBAを所有するラッキー・ストライク・エンターテインメントも関わっており、米国の主要テレビネットワークであるThe CW、CBS、CBSスポーツネットワークに加え、ESPNのアプリやParamount+など複数の配信プラットフォームを活用する。予選などの競技についてはBowlTVでも配信される予定で、従来以上に幅広い視聴環境が整えられることになる。
2027年シーズンは2月21日にロサンゼルスで開幕し、6月19日のPBA世界選手権まで続く。世界30か国以上から集まるトップボウラーたちが、5つのメジャー大会をはじめとする各大会でタイトルを争う。PBAは今回の変更を、組織の歴史において最も大きな大会形式と放送体制の再編と位置付けている。
12週連続で日曜決勝を生中継
新シーズンの大きな特徴となるのが、『チャンピオンシップ・サンデー』と呼ばれる放送枠の導入だ。2月21日から5月9日までの12週にわたり、毎週日曜日にPBAツアーの決勝戦をThe CWでライブ中継する。基本的な放送時間は米国東部時間の午後4時から6時までで、4月11日のみ午後1時から3時までとなる。
この期間には、2月28日のPBAピート・ウェバー選手権、3月7日の全米オープン、3月28日のUSBCマスターズ、4月18日のPBAプレーヤーズ選手権、5月9日のPBAトーナメント・オブ・チャンピオンズなどが予定されている。また、3月14日、21日、4月4日、25日には、新たな大会シリーズ「PBAシグネチャーシリーズ」も開催される。
さらに、5月2日にはニューヨークで新設のPBAオールスターゲームが行われる。通常のタイトル争いとは異なる形でトップ選手の魅力を発信するイベントとなり、競技ファンだけでなく、幅広い視聴者へのアピールも期待されている。The CWで放送される大会はESPNのアプリでも同時配信され、テレビ以外からの視聴にも対応する。
初開催のPBAプレーオフ、33選手が世界選手権へ挑む
もう一つの大きな変更が、2027年6月に初めて開催される『PBAプレーオフ』だ。33人の選手が参加し、勝者が次のラウンドへ進むトーナメント方式で争われる。6月10日に開幕し、11日、12日、13日、15日、16日、19日にかけて試合が予定されており、CBSスポーツネットワークなどで放送される。
PBAはこのプレーオフを、シーズンの最終目標である世界選手権へ向かう重要なステージとして位置付けている。これまでの個別大会を中心としたシーズン構成から、開幕、主要大会、プレーオフ、世界選手権という流れを明確にすることで、ファンが年間を通して競技の展開を追いやすくする狙いがある。
シーズンの締めくくりとなるPBA世界選手権の決勝は6月19日に開催され、CBSで生中継されるほか、Paramount+でも配信される予定だ。また、6月5日と6日にはワールドシリーズ・オブ・ボウリングの4大会も放送されるなど、シーズン終盤に重要な大会が集中する構成となっている。
米国代表と世界選抜の対抗戦も復活
国際色を強める取り組みとして、米国代表と世界選抜が対戦する『PBA USA vs. The World』も復活する。4月24日に開催が予定されており、CBSやParamount+を通じて放送・配信される。PBAには30か国以上から選手が参加しており、国際的な対抗戦は各国のトップ選手を紹介する機会にもなる。
PBAのピーター・マレーCEOは、近年の視聴者数の成長に触れながら、2027年の新たな大会構成と放送体制に期待を示した。また、各大会が次のステージにつながり、シーズン全体を通して盛り上がりを高めていく仕組みを重視していると説明している。
PBAによると、米国では年間約7,000万人がボウリングを楽しんでおり、18歳以上の成人における参加型スポーツとして高い人気を誇る。一方で、競技としてのプロボウリングを継続的に視聴するファンを増やすことは、長年の課題となっている。今回の放送拡大は、こうした競技人口の大きさをテレビ視聴者の増加につなげる取り組みでもある。
2027年のPBAツアーは、単に放送大会数を増やすだけでなく、年間を通して一つのシーズンとして楽しめる構成へと大きく変わる。毎週決まった時間に決勝戦を放送し、プレーオフを経て世界選手権へとつなげる新たな仕組みが、プロボウリングの人気拡大にどのような影響を与えるのか注目される。