2026 USBCシニアマスターズ予選最終日、アンソニー・クルーズが歴史的なシリーズを叩き出した。フロリダ州セブリング出身のクルーズは第3ラウンドで5ゲーム合計1,414ピン、アベレージ282.8を記録。USBCシニアマスターズの5ゲーム記録を更新し、USBC史上でも歴代4位タイとなるハイスコアを残した。
その内容は圧巻だった。スコアは279、278、300、279、278。5ゲームすべてで280前後を並べ、60投中56投でストライクを記録した。オープンフレームは一度もなく、唯一ストライクを逃した第5ゲームでは6-8スプリットをカバーしている。
これまでのシニアマスターズ5ゲーム記録は、1997年にドン・ハーグレーブスが記録した1347ピン。クルーズはその記録を67ピンも上回り、一気に大会史に名前を刻んだ。
この日のビッグシリーズにより、クルーズは15ゲーム合計3729ピンで予選2位通過。首位のマイケル・マチューガが3742ピンの新たな予選記録を樹立したため総合トップには届かなかったが、クルーズの第3ラウンドは今大会最大級のインパクトを残した。
クルーズ本人も、その瞬間をうまく言葉にできない様子だった。周囲から祝福が相次ぎ、本人は「ただ無意識のように投げ続けていた」と振り返っている。特に3ゲーム目に300を達成し、最初の3ゲームで857シリーズを記録したあたりから、特別な流れを感じ始めたという。
また、パーカー・ボーン3世やピート・ウェバーといったレジェンドたちの名前を上回る形で記録に残ったことにも、強い誇りを感じているようだ。クルーズは、彼らを見て学んできた選手たちだと語り、その名前と並ぶことの重みを噛みしめていた。
大会はここからマッチプレーへ進む。記録的なスコアで一気に注目を集めたアンソニー・クルーズが、この勢いのままUSBCシニアマスターズの頂点まで駆け上がるのか、大きな注目が集まる。