愛媛県松山市で長年親しまれてきた『イヨテツボウリングセンター』が、施設の解体に向けて動き出すことが明らかになった。運営する伊予鉄グループと伊予鉄不動産は、今年5月に営業を終了した同センターの解体工事を実施し、2027年3月末までに撤去を完了する予定だ。
イヨテツボウリングセンターは1964年にオープン。60年以上にわたり地域のボウリングファンに親しまれ、愛媛県を代表するボウリング施設の一つとして営業を続けてきた。しかし、建物や設備の老朽化を理由に、同じく伊予鉄グループが運営していたイヨテツスポーツセンターとともに、2026年5月6日をもって営業を終了していた。
施設は鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積3496平方メートル。松山市福音寺町に位置し、伊予鉄横河原線・福音寺駅から徒歩圏内というアクセスの良さから、多くの市民に利用されてきた。
今回の解体工事は神開発(松山市)が担当する。近隣のイヨテツスポーツセンターと合わせると約5000坪に及ぶ広大な敷地となるが、跡地利用については現時点で公表されていない。
イヨテツボウリングセンターの閉館は、全国的に続くボウリング場減少の流れを象徴する出来事の一つとなった。近年は施設の老朽化や運営コストの上昇を背景に、各地で歴史あるセンターの閉館が相次いでいる。
伊予鉄グループは2022年に営業終了を発表した際、跡地について「地域のにぎわいや魅力ある施設の誘致を検討し、地域経済の活性化に努めたい」と説明していた。60年以上にわたり地域のボウリング文化を支えてきたイヨテツボウリングセンターは、解体によってその歴史に幕を下ろすことになるが、今後の跡地活用にも注目が集まりそうだ。