スロバキアで初開催されたユース国際大会『All Stars Youth Series 2026』が8月30日に閉幕し、U14男子、U17男子、U21男子、女子の4カテゴリーで初代王者が誕生した。大会には欧州12カ国から59人の若手ボウラーが集結。チェコ勢が男子2部門を制したほか、開催国スロバキアとギリシャからもチャンピオンが生まれた。
大会は8月27日から30日までの4日間、スロバキア・ブラチスラバのBNC Bowlingで開催された。21歳以下を対象とした国際大会として新たに立ち上げられたもので、U14男子、U17男子、U21男子、そして女子の4カテゴリーで実施。中・南欧では若いボウラーが参加しやすい国際大会がまだ限られていることから、国境を越えた競技経験を提供し、選手の成長や交流につなげることを目的としている。
競技は、まず全選手が異なる2つのオイルパターンで各5ゲーム、計10ゲームの予選を投球。その合計スコアによって次のラウンドへの進出者を決定した。各カテゴリー最大16人がファイナル・ステップ1へ進み3ゲームを投球。上位8人がさらに3ゲームを行い、スコアを持ち越した上位4人が最終ステップラダーへ進出した。ステップラダーでは4位と3位が最初に対戦し、その勝者が2位、さらにその勝者が1位とタイトルを争う方式が採用された。
U14男子では、ファイナル・ステップ2を1,243ピンでトップ通過したチェコのヤン・オテツ(Jan Otec)が優勝した。ヤクブ・ドレジャル(Jakub Doležal)がステップラダーを勝ち上がって決勝へ進出したものの、最後はオテツが225対161で勝利。トップシードの強さを見せ、初代U14王者に輝いた。
最も接戦となったのがU17男子だ。4位からスタートしたジェフ・ロイセンス(Jef Reusens)が212対205、255対173と2試合を連勝して優勝決定戦へ。しかし、ファイナル・ステップ2でトップシードに浮上していたチェコのフィリップ・セイフェルト(Filip Seifert)が218対216、わずか2ピン差でロイセンスの快進撃を止め、タイトルを手にした。
U21男子では開催国スロバキアのシモン・ヤロシュ(Šimon Jaroš)が頂点に立った。ポール・マホン(Paul Mahon)がマトゥシュ・フルショフスキー(Matúš Hrušovský)、サミュエル・クルピツェル(Samuel Krupicer)を破って決勝まで勝ち上がったが、トップシードのヤロシュがタイトルマッチを228対156で制した。地元スロバキアに初開催大会のタイトルをもたらした。
一方、女子ではギリシャのアルテミス・マントウ(Artemis Manthou)が3位から3連勝する鮮やかな勝ち上がりを見せた。初戦ではカテジナ・ハクソヴァ(Kateřina Haxová)との接戦を198対197、わずか1ピン差で突破。続くラウラ・シュルコヴァ(Laura Šulková)戦を213対174で制し、トップシードのマリー・ロイセンス(Marie Reusens)が待つ優勝決定戦へ進んだ。最後も210対197で勝利し、All Stars Youth Series初代女子チャンピオンの座を掴んだ。
初開催ながら12カ国から59人が参加したAll Stars Youth Series。主催するBYC Slovakiaは、単に大会結果を競うだけでなく、若いボウラーが国際大会を経験し、異なる国の選手と交流しながら成長できる環境づくりを目指している。大会は2027年7月にも開催されることがすでに決まっており、今後はフランスのBowlingGPとの連携を通じ、欧州の若手選手が国際舞台に挑戦する機会をさらに広げていく方針だ。
初代王者として名前を刻んだのは、U14男子のヤン・オテツ、U17男子のフィリップ・セイフェルト、U21男子のシモン・ヤロシュ、女子のアルテミス・マントウ。新たに誕生したユース国際大会が、将来の欧州ボウリング界を担う選手たちの登竜門となるのか、今後の広がりにも注目したい。