わずか9歳で大人を撃破!76年の歴史を塗り替えた天才ボウラーに米国注目

ランデン・ヘンダーソン

米国で、わずか9歳の少年ボウラーが大きな注目を集めている。イリノイ州メイウッドに住むランデン・ヘンダーソンだ。5月には大人たちを相手に歴史的な優勝を成し遂げ、今度は米CBS Chicagoがその素顔と家族の物語を特集した。

ランデンは5月31日、インディアナ州ハモンドで行われたインディアナ・タイムズ・クラシック・ボウリング・トーナメントに出場。同大会にはユース部門がなかったため大人たちと同じ舞台で戦い、76年に及ぶ大会史上最年少チャンピオンとなった。

大会出場はランデン自身が両親にお願いしたもので、9歳の誕生日プレゼントとして実現した。クラスCで予選トップとなり、決勝トーナメントではシードを獲得。最後は大人の選手を217-184で破り、わずか9歳でタイトルを手にした。

しかし、CBS Chicagoが8月7日に紹介したランデンの物語は、その歴史的優勝だけではない。

母親のKeyaさんによると、ランデンは歩き始める前からボールを手にしており、2歳になる前には最初のマイボールをドリルしていたという。両親もボウリング場で出会っており、何世代にもわたってボウリングに親しんできた一家で育った。現在も週3~5回ほどレーンに立つなど、9歳ながらボウリングはすでに生活の大きな一部となっている。

そんなランデンに「これまでで最も手強い相手は誰か」と尋ねると、答えは意外にも「たぶんお母さん」。自分のボウリングを誰よりも理解しているからだという。母親自身も大会で実績を残してきたボウラーであり、現在は息子を最も近くで支える存在でもある。

ランデンの強さについて、母親は常に新しいことを学ぼうとし、自分から情報を探す姿勢を挙げている。学校の校長も、幼い頃から目標へ向かって努力する姿勢を持っていたと振り返っており、その性格が現在のボウリングにも表れているようだ。

一方、この1年ほどは家族にとって決して簡単な時間ではなかった。Keyaさんは自身の母親を亡くしてから約半年後、乳がんと診断されたことを明かしている。その中でランデンは自身の不安を抱えながら母親を支え続け、Keyaさんにとっても大きな心の支えとなったという。

父親のJaradeさんがランデンに伝えているのは、勝つための技術だけではない。「負け方を学ぶこと。それが勝つ方法につながる」という考えを大切にしており、これから多くの勝利と敗北を経験しても、謙虚でいるよう教えている。

その言葉を象徴するように、本人が語るボウリングのアドバイスも9歳とは思えないほどシンプルだ。初心者であっても、すでにボウリングができる人であっても、スコアを気にしすぎず「楽しむこと」が大切だと話している。

大会史上最年少優勝という快挙は地元でも大きな話題となり、ランデンはその後、MLBシカゴ・ホワイトソックスの本拠地Rate Field(レート・フィールド)にも招待された。フィールドに登場し、大型ビジョンでもその功績が紹介されたという。

まだ9歳。それでも、すでに大人を破って歴史ある大会の頂点に立ったランデン。両親は将来、ボウリングを通じて大学の奨学金を獲得することにも期待を寄せている。

大人たちを相手に勝利した技術だけではなく、ボウリングを楽しむ気持ち、学び続ける姿勢、そして勝っても負けても謙虚でいること。ランデン・ヘンダーソンという9歳のボウラーがこれからどこまで成長していくのか、米国ボウリング界にまた一人、楽しみな存在が現れた。

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